先の見えない不安

新型コロナウィルスのため、ついに緊急事態宣言が全国に拡大されました。
不要・不急の外出自粛。
家で仕事をしたり、離れて暮らす家族や親しい人と会うことを我慢して悶々と部屋にこもっている方々も多いと思います。

自粛疲れ、コロナ疲れ、コロナストレス、という言葉も目にするようになりました。
我慢を強いられる生活をするにつけ、これまで当たり前のように過ごしてきた日常のありがたさを痛感いたします。

そして、両親から生前よく聞かされた戦争中の日本国民の生活の様子を想像し、当時は今よりもっともっと大変だったのだろうと思います。
私たちはあまりにも自由や豊かな生活に慣れ過ぎてしまったのですね。
そのこと自体が悪いわけではありませんが、失って初めて大切さに気付くとはこういうことなんだろうな、と実感しています。

さて、このような状況で仕事や収入が減少してしまった方も多くいらっしゃると思います。
経済的な不安は私たちにとってとても大きなストレスとなります。
コロナウィルスが今後どうなるか、まだまだ全く先が見えません。
それに伴い、私たちの生活や健康状態も先が見えません。
日本の経済状態も大きな不安材料です。

わたしたち人間は、先が見えないことに対してとても大きな不安やストレスを感じます。
でも、よくよく考えてみると、先が見える(将来が読める)ということは、これまでにも無かったことなんですよね。
想像することはできても、はっきり見えることはない、というのが当たり前でした。

そう考えると、今はコロナウィルスというこれまでに経験したことのないものに脅かされているので、今までにないほど大きな不安を感じるのは当然ですが、「先が見えない不安」というものに関して言えば、これまでも常に抱えていたものです。

ですから、先の事を考えないようにしましょうとは言いませんが、それよりも、先ずは今できること、今やらなければならないこと、を淡々としていくのが良いのかな、と思います。

それは自分の命を守るため、大切な人の命を守るため、不要不急の外出自粛に加えて、手洗いうがい、3密を避ける、咳エチケットを守る、十分な栄養と休養を取る、健康管理を怠らない、などひとりひとりができることをしていきましょう。
近所を散歩することはとても良い気分転換、ストレス解消になります。
ただし、出先で出会ったお知り合いとのおしゃべりは、今しばらくは慎みましょう。

また、生活環境の変化からくるストレスで、DVや児童虐待なども増えているとのことです。
該当すると思われる方は、我慢せずに相談窓口などを利用してください。

厚生労働省の新型コロナウィルスに関するページはこちら

ぜひご参考になさってください。
皆さまが心身共にお健やかに過ごされることを、心より願っております。

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