アサーション -自己表現法ー

自己主張とは

日本人は自己主張が苦手な人が多いと言われています。
自己主張とは、自分の考えや欲求、意見を他人に伝えること。

自己主張なんてしない方が人間関係がうまくいくのに、と思っている人もいます。
人の意見に合わせ、相手を立て、同調するほうが波風を立てずに済む、ということですね。

たしかに、あまりに自己主張の強い人は「目立ちたがりや」「我儘」「一方的」などと、マイナスなイメージを抱かせてしまうことも少なくありません。

その反面、自己主張ができないばかりに、本当はこんなはずではなかった・・・と心の中に不満をためるばかりで、それを口に出せず、ますます不満がつのり、ついに爆発!!
ということも。

どうして爆発する前に言ってくれなかったの?ということになるのですが、本人にすれば、「最初から言えたら苦労はしない。」というわけですね。

ところが、この自己主張を「自己表現」という言葉に置き換えると、ちょっと感じが違ってきます。

自己表現とは

自分の内にある感情、思考などを、形のあるものにして外に表現すること。それは言葉であったり芸術作品であったりもします。

より良い人間関係を構築するためには自己主張をするのではなく、自分自身も相手も尊重する「アサーション」という自己表現法を身につけると良いでしょう。
この自己表現法(アサーション)には3つのタイプがあります。

攻撃的自己表現(アグレッシブな自己表現)

これは、相手のことを配慮しない自己表現法で、先ほどの「自己主張」と似ています。
たとえば、何か失敗をしでかした子どもに対して、親が事情(理由)も聞かずに頭ごなしに叱りつける態度です。
相手を支配したり、自分が優位に立とうとする態度でもあります。

非主張的自己表現(ノン・アサーティブな自己表現)

相手を立てるけれど自分を大切にしない自己表現です。
一見、相手に配慮しているため良さそうな表現法に思えますが、相手に対して率直ではありませんし、何より自分に対して正直ではありません。

言いたいことを我慢しながら心の中でブツブツ不平を言うような態度です。
徐々に不満(ストレス)が溜まり、ある日爆発!となりかねません。

アサーティブな自己表現

自分自身のことも相手のことも大切にした自己表現です。
それには人の話をきちんと聴き、その上で自分の考えを伝える必要がありますし、その「伝え方」もとても大切です。

これまで「ノー」と言えずに自分を抑えてきた人は、アサーション・トレーニングを受けてアサーティブな自己表現法を学ぶと、自分自身に新しい気づきを得て、これまでと違う自分に出会えるかもしれません。
その結果、コミュニケーションが取りやすくなり、あなた自身が生きやすくなることでしょう。

カウンセリングルーム ローズマリーは、
東京の府中と東神田にある、女性のためのこころの相談室です。

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