目は口ほどに物を言う

新型コロナウィルス(COVID-19)感染予防対策の一つとして、今やすっかり定着した「マスク生活」。
始まった当初はまだ、マスクをする人、しない人、色々でしたが、マスク不足や感染者の増加、様々な経過があって、いつの間にかマスク姿がデフォルトに。

マスクをするようになってから知り合った人については、その方が本当はどのようなお顔なのか知らないままに親しくなっていき(それはお互い様ではあるのですが)、考えてみると少々奇妙な気もします。

一昔前でしたら、帽子を被り眼鏡やサングラスをかけ、おまけにマスクをしている人を見かけると、「ちょっと怪しい人?」と勘ぐったものでしたが。
実際、何か犯罪を犯して、その様子が防犯カメラに納まっている場合、ニュースで流れる映像では「帽子・眼鏡・マスク」姿が定番だったものです。

それが今では何の違和感もなく目に映ってくるのですから「慣れ」というのは面白いですね。

先日、お友だち二人と久しぶりに会うことになり、カフェでケーキとお茶をオーダーして、おしゃべりをしていたのですが、フォークを持つ手もカップを持つ手もストップしておしゃべりに夢中になっていましたら、カフェのスタッフさんに「飲食以外の時にはマスクをしてください」と注意を受けてしまいました。

「マスク会食」というのだそうです。

私たち3人とも「すみません・・・」と言いながらマスクをし、その後は小さな声で話し始めたのですが、マスク越しですと話がよく聞き取れず、お互いに何度も聞き返したりもしました。

さて、ワクチン接種も少しずつですが始まっています。知り合いの医療従事者3人は、2回目の接種の後副反応が出てしまい、熱が出て身体が怠く、1~2日ほど寝込んだようです。
このような話を聞くと、ワクチン接種に対してあまり積極的にはなれません。

私は子供の頃、薬が身体に合わなくて蕁麻疹が出たり、意識が朦朧としたりということが何度かありました。
ピリン系のお薬にもアレルギーがあります。

ですので今でも市販の薬は服用しませんし、病院で処方箋を出してもらう時にも色々と相談をしてお薬を決めてもらっています。
ワクチン接種は任意ですから、打たないという選択肢もあるわけです。
ワクチンを打っても感染する可能性もあるのですから(私は中学生の時に初めてインフルエンザワクチンを打った時にインフルエンザに罹り、その後は打っておりませんが罹患しておりません)悩ましいところです。

それでもワクチン接種が行きわたり、コロナ感染が落ち着いてきたらマスクのない生活に戻るのでしょうか。
友人は、マスクのおかげでお化粧をしなくて楽になったから、ずっとこのままでも良いわ、などと言っていました。
でもマスクは消耗品ですから、家族全員のマスクをこの先何年間も購入するとなると、その出費もやはりばかにはなりません。

私はマスク生活の最初の頃、マスクで口元が見えないと、表情がわからないのではないかと思っていましたが、マスクをしていても表情がわかるのだと気づきました。

なぜなら笑っているのか怒っているのか悲しんでいるのか、感情を表現しているのは口元だけではないからです。

口は笑っていたとしても目が笑っていないと、何となく嘘っぽく見えることがあります。
「目は口ほどに物を言う」ということわざがある通り、口でものを言わなくても、口元を隠していたとしても、目はその人の気持ちをよく表現するものなのですね。

とはいえ、私個人としては、一刻も早くマスクを外した生活が戻ることを願っています。

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